■ 新液の交換について ■

● 基本的な液の交換手順について

Step-1) 交換の1〜2か月前から徐々に液量を減らして行く。

Step-2) 機械及びラインの洗浄と、タンク底の銅粉を取り除く。

Step-3) タンクに水を張り、所定量の約1/3程度になったら、ルーブライト読本の【潤滑液の濃度計算】に従った潤滑剤の投入を開始し、半日又は一日循環を行い、設定濃度と液量の最終調整を行なって下 さい。同時に、殺菌剤の使用をお勧め致します。

● 初期濃度設定について

◎初期濃度設定は、劣化物が無く実質濃度が理論値に近いことから、潤滑性に優れる為、(ラインの洗浄の程度・水温・水の硬度・その他の状況にもよりますが)設定濃度は通常 時の1/2以下からスタートとすることをお勧め致します。 

◎その他の設定濃度の推移に対しては、始動後10日を目処に通常運用している設定濃度へ濃度アップして下さい。

● 水質について

◎ 硬度が高い場合には軟水化処理を行い、潤滑液との反応により生成する、スカムの発生を予防して下さい。

処理方法としては、イオン交換法を行なうか、キレート剤(ルーブライト・#KEM−1 or #101)の使用をお勧めします。

◎ 硬度が低い場合は、発泡が予想される為、水質改善調整添加剤(ルーブライト・#DFM−1)を液量10t当たり1缶添加することをお勧めします。

● 稀釈水の最適温度について
◎ 水温が低い場合(15℃以下の場合)には、加温が必要となります。
◎ 水温が高い場合(45℃以上の場合)には、冷却が必要となります。

● その他(なじみ)

◎ 一般に、初期の潤滑特性は、金属イオンが50〜100ppm程度、潤滑液に溶けた時の方が良いことが知られております。下の図に経日に対する潤滑性(下がるほど良い)の関係を示しました。今まで使用していた使用液の状態が良い場合は、上層部分を1〜2割残しておき、新液交換時にタンクに投入して新液と混合することにより“なじみ”と言われている状態への移行時間を短縮することができます。

● ご注意

◆ライン中に熱交換機やフィルターが設置されている場合、新液の性質上 発泡が懸念されますので、極力その回路を一時遮断し、前者は2日後、後者は7日後ぐらいからの運用をお勧め致します。(発泡が無ければ、通常通りのオペレーションです)

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